進級・入園おめでとうございます   (園便り NO.1)

on 4月 11日, 2019

 新しい一歩です。子どもが、親が、不安の中にいてもいなくても、新しい世界への心のドアを開ける時がきました。子どもたちは、これから一つ一つ、様々な色の、様々な重さのドアに出会います。素敵な色のドアや、暗くて怖いドアに出会うかもしれません。片手でスッと開くドアだけでなく、両手でうんとこしょっとやらないと開かないドアもあるでしょう。これからは、自分の知恵と力で開けていくのです。私たち大人は、そのドアを開ける瞬間を決して見逃してはなりません。見逃すなんて、もったいない!なぜなら、そこに必ず、また更に一つ育った我が子の姿があるからです。幼稚園では、その育ちを教師からお伝えしていきます。お母さんと一緒に、子どもの成長を喜び合えたら、私たちも幸せです。
春休みの「預かり保育」で、こんなことがありました。ホールでは、様々な年齢の子どもたちが預かり保育の中でした。そこへ、小さな女の子が、入園受付にやってきました。受付が終わると、ホールの子どもたちの声が気になって、ホールに行ってみることにしたのです。何人かの子どもたちが集まってきました。女の子は、みんなに囲まれて、ビックリして立ったままです。その中で、そっと手を差し出したのは、わくわく組の男の子でした。女の子の手を握って、ニコニコ顔を見せています。言葉はありません。私は、胸が熱くなりました。わくわく組では、やっと「自分の世界」から「友だちとの世界」へのドアを開けたばかりの子だったからです。続いて、いろいろな子が、握手をしたり、抱っこをしたり、くるくるしたりしての歓迎です。その様子を、男の子は積み木にまたがってじっくりと眺めていました。女の子が帰る時、男の子はまた、その子の手を握って別れたのです。わくわく組担任のゆかり先生は、この時の話を私から聞き、泣いていました。確実に、自分の力で「心のドア」を開けていく姿に感激したからです。
教師が「握手してあげて」なんて言ってしまったのでは、こんな感動はあり得ません。「心のドア」の引き手は、外にはついていません。子どもの心の内側についている引き手を、自分のいい時に、しっかりと握って、自分の力で開けていくのです。自分の力で開いていくのをじっと待っているのが、親や教師に望ましい姿勢なのです。
さて、こひつじ幼稚園では、たくさん遊びます。たくさんイタズラをします。たくさん食べます。みんなで様々な活動を楽しみます。「活動」とは、自分たちで、知恵と力を出し合いながら、一緒に「生活を作り出すこと」であり、それこそ「人間発達の源泉」であり、「自律の基礎」であると考えます。人とのかかわりを、心のつながりを味わえる活動が大事なのです。教師たちは、様々な活動を通して、子どもたちが、自分を見つけていくお手伝いをしていきます。男の子は、そのドアを開き、人と繋がろうとし始めたのです。温もりを感じたいと思ったのです。子どもの成長に合った無理のないドア、時には重たいドアを用意して、子どもの心を支えていきます。そして、必ずや育てます。お楽しみに!

*4月行事予定*

8日 着任式・始業式・おひさま開始
10日 第67回 入園式
15日 個人懇談(15日~26日まで)
18日 学級懇談会(ゆり組・たんぽぽ組)
19日 学級懇談会(つぼみ組)
25日 誕生会