子どもが織りなすストーリー

子どもたちは、日々、様々なことに没頭して遊び込みます。「今、この時だ!」と言わんばかりに、その時を夢中に、真剣になって過ごします。じっくりと園庭に座り込んで虫を見ている姿に、忙しさを感じるのは、心がたくさん動いているということが伝わってくるからなのかもしれません。
こひつじ幼稚園では、友だちや大人と様々な遊びを織りなしながら、存分に「今の、この時」を生き切ることを大事にしています。3歳児は3歳なりに、4歳児は4歳なりに、5歳児は5歳なりに、精一杯その時を生きる事を支えています。
楽しいことばかりの経験ではなく、大人から見ると一見無駄に思えることや、挫折、葛藤、失敗などを繰り返し味わい、乗り越えていく中に、本当の自分を見つけていきます。生涯を、一人の人間として生きようとする力を身につけていくのです。

本当に経験するということは、その中にのめり込み、思い入れが溢れ、心も身体も全部が「なるほど」と納得することです。体験するだけでは十分とは言えません。少なからず一度でも、全身で納得する経験をしたら、その後の様々な経験の中で、「やっぱりそうなのさ」と、いつでも学んだ原点にさかのぼって思いを巡らすに違いありません。それはとても楽しいことです。
夢中で自然とかかわり、夢中で目的に向かって製作し、夢中で友だちと心通わす生活を保証します。子どもが、自分で切り開き、自分の「今」を重ね続け、自分だけのオリジナルストーリーを織りなすのです。子どもが創ろうとする物語を、私たち教師は全力で支えていきます。