「体験こそが本当の学び」(園便りNO.8)

on 10月 2日, 2018

家が激しく揺れ、停電になり、とっさに幼稚園に行かなければと思いました。信号の止まった国道230号線を車で走って幼稚園までたどり着きました。道路は、私のせっかちな心を落ち着かせ、愛の心がなければ、いつでも事故になり得ました。子どもたちの家はどうなっているのか、一人暮らしをしている教師もいます、すぐにでも安否確認が必要でした。地震の前まで、高熱で休んでいる子が何人もいました。幼稚園では、私とゆかり先生が待機していました。「電話をかけよう」「あっ、電気が・・・」「情報が欲しい。ラジオをつけよう」「そうしよう・・・」ゆかり先生がラジオのコードをもって焦っていました。停電だと分かっているのに、当たり前に大丈夫と思っている自分が恐ろしいと思いました。後から、お母さんたちや子どもたちから「夜は怖がらないよう、キャンプみたいと、楽しんだ」とか、「早く寝た」など工夫して下さった事を聞き、ホッとしました。みんな無事に乗り越え、翌週から幼稚園が始まりました。しかし、運動会は、一週間延期としました。

こひつじ幼稚園の運動会は、やることを決められたようにする運動会ではありません。園長先生は、始業式に、2学期には「運動会があります」と言いましたが、運動会のために運動をするのではありません。子どもが「今」楽しんでいる運動遊びを見ていただく運動会です。子どもたちの中には、運動遊びに取り組み始めたばかりという子も多かったのです。

幼稚園では、日々、様々な運動遊びが、子どもの遊びの中に加わってきます。例えば、お家ごっこをしていて、平均台をお家の囲いに使う子がいると、そのお家に遊びに行くのには一本橋を渡らねばなりません。一本橋は、平衡感覚を養う運動です。汗だくで氷鬼をしている子がいます。俊敏性を要するかけっこです。教師は、その子どもたちの日常の遊びから運動を組み合わせ、「運動遊び」を楽しめるようにするのです。その中で、チャレンジも、友だちに負けたくない気持ちも、自分の目標を立てることも、挫折も、憧れも、励ましも・・・、様々な感情を伴った運動遊びが展開されていくのです。年長になると、運動遊びの内容にアイデアも加わります。

一学期からたっぷり遊んだ経験を「運動の会」にするのには、この時期の子どもの育ちも大切です。友だちとの遊びの中で一人一人がのびやかに動けるようになっていること、友だちとイメージを共有して遊ぶ楽しさを味わえること、みんなと同じ動きをすることに心地よさを感じ、自分から楽しめること、仲間意識が育っていることなどです。それぞれの学年の精一杯の育ちをご覧いただければと、教師はこの「会」にたくさんの願いを込めて臨みます。最後のリレーが終わって、悔しさもあったのですが、「明日も、運動会しよう」「明日、もっと頑張る」と言う子どもの言葉は、日常展開している運動遊びの一コマに他ならないということを意味しています。明日も、明後日も運動会は続くでしょう。

残念ながら、開園以来初の「ミニ運動会」となってしまいましたが、子どもたちの成長を感じて頂けたなら、子どもはもちろんのことですが、私たち教師にとっても幸いなことです。

「ミニ運動会」後半は、応援しながら、寒さを感じられた方もあったのではないでしょうか。小さい秋の到来ですね。秋は、これらの経験に「表現」という学びを加えていきます。「身体の表現」「言語の表現」「歌の表現」「表情の表現」などが加わってくると、更に豊かになってきますね。学びは、教えられてというのではなく、体験してこそ本当の学びになります。様々な体験ができた子どもほど豊かなのです。ですから、この秋も、私たち教師は、子どもがこころを自由にし、いろいろ、いっぱい体験できる場を大切にしていきます。

「ミニ運動会」では、たくさんの応援をありがとうございました。

 

10月行事予定

2日 なにぬねの

4日 秋の遠足

5日 避難訓練

9日 誕生会

11日 幼稚園見学説明会④

12日 観劇会

15日 入園願書配布

16日 感謝祭①

17日 感謝祭②

なにぬねの

20日 ストーヴLIVE

23日 避難訓練

30日 山鼻小学校6年生職業体験

31日 2019年度わくわく広場受付

11月1日 2019年度入園願書受付