もっと「愛」を  (園便りNO.7)

先日の礼拝で、新しい聖句を学びました。「愛」という言葉がありました。私は、「『愛』ってなあに?」と、問いかけました。

みんなで作りあげた運動会。自分のチャレンジしたいことを保護者に見てもらえた運動会。自分たちが使う用具を、いつものように、みんなで準備し、次のプログラムに取りかかりました。ゴールテープも、いつものように子どもたちがやりました。保護者のみなさんの声援に混じって、子どもたちからも仲間を応援する声がはじけました。小さい子のゴール場所には、大きい子たちが迎えてくれていました。高さのあるチャレンジ場所には、必ず誰かが見守り、支え、応援していました。相談を重ね、自分だけが、自分の組だけがいいのではなくて、幼稚園みんながいいと思える運動会を目指した年長組。仲間と一緒に運動遊びをすすめていこうと、学級の絆を深め合った年中組。年長の活動に憧れ、大きいお兄さんお姉さんに助けてもらいながら、運動遊びって楽しいと思いながら、のびやかにチャレンジした年少組。みんなから、何をやっても可愛い可愛いと言われ、優しくされながら、まっすぐにかけっこしたり、真似して踊ってみたりの満3歳。そして、真剣な顔、顔、顔。
私たち教師は、このような活動を通して、いろいろな友だちのチャレンジや、頑張りや、運動遊びに取り組む姿を見て、触れて、自分の心を見つめる機会にしたいと考えていました。自分は何をすればいいのか、どんなチャレンジをするか、この悔しい思いはどこから来るのか、仲間とうれしい思いを分かち合うってこんな気持ちなのだ、憧れるってこんな思いだ・・・と。
「運動会」という行事にアイデンティティを見出し、自分たちが考えたことを仲間と実現できた運動会でした。

ところで、私たちの年少・年中・年長合同の礼拝は、考えていることを発言し合いながら進めていきます。いろいろな学年の子たちが発言しました。あのような運動会をたっぷり経験した子

どもたちが捉えていた「愛」とは、「信じるのが愛」「助け合うのが愛」「やさしくするのが愛」「ピンクでハートの形が愛」「傷つけないのが愛」「愛は幸せということ」「仲良くするのが愛」「心を合わせるのが愛」「愛は大好きということ」「他の人のことも考えるということ」などでした。子どもたちの発言を聞きながら、子どもたちの運動会は「愛で溢れていたのだなぁ」と実感しました。
しかし、それでも教師は、子どもに語りかけます。
「自分を愛するように あなたの隣人(となりびと)を愛しなさい」(ルカ 10:27)
「わたしたちは互いに愛し合おうではないか」(ヨハネ第1 4:7)と。
みんなが言ってくれた「愛」が、自分の心になければ、自分の隣人(となりびと)を愛せないし、お互いに愛し合えないのだと。礼拝の中で、そっと自分の胸に手を当て、目を閉じている子がいました。

我が子がお母さんに「愛」を語る時があるかもしれません。子どもの思う「愛」を聞き、お母さんの「愛」を語ってあげて下さい。そして、「あなたを心から愛している」と伝えてあげて下さい。

放課後、まり子先生が、転園する子のための準備を泣く泣く進めていました。「見て!」と、子どもたちからのお別れメッセージ・カードを見せてくれました。まり子先生の目が、更に細くなっていました。そこには、こんなメセージが書かれていました。「あかりちゃん、愛をありがとう」と。こひつじ幼稚園の子は、本当の愛に気づいていて、大事な時に表現できるのだなと嬉しくなりました。

最後に、保護者の皆様、運動会では、「愛」いっぱいの応援をありがとうございました。

*10月の予定*
2日 なにぬねのの日
3日 あそびましょ
5日 父親参加保育日
7日 父親参加保育振替休日
8日 誕生会
9日 感謝礼拝
10日 感謝祭
11日 観劇会
15日 2020年度入園願書配布 あそびましょ
17日 なにぬねのの日
18日 避難訓練(不審者)
23日 つぼみ組・たんぽぽ組学級懇談
24日 ゆり組学級懇談
31日 2020年度わくわく広場受付
11月1日 2020年度入園願書受付